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『苦役列車』は自分の中の嫌いなところを抽出して作ったような人が主人公だった。

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嫌いな主人公

 

まったく主人公の北町貫多のことを好きになれませんでした。

絶対に友達になりたくないと思いました。

 

 

女とヤることばっかり考えてるし。お金は借りても返さないし。

 

極め付けはマキタスポーツ演じる高橋岩男が仕事中に事故をしたとき、

それを見ていた貫多は助けようともせずただじっと見ているだけ。

 

貫多は岩男のことを良く思っていなかったので

ざまあみろと思ったのかもしれません。

 

そんな主人公を見ていて終始嫌な奴だな思っていましたが

それはきっと自分の嫌いなところを具現化されたような気がしたからです。

 

普段、貫多的な自分が顔を出すこともあれば、

声には出さないけど本音ではということもあります。

 

ただ、私が読書好きということもあり

貫多の唯一の楽しみが読書というところにだけすごく好感が持てました。

 

 

性犯罪者の息子は性犯罪者か?

 

もちろんそんなことはありません。

 

しかし、私自身の先入観があったのか映画の作りのせいかは定かではありませんが

 いつか貫多が性犯罪を犯してしまうのではないかと思っている自分がいました。

 

のぞき部屋という風俗店から映画は始まり、

好きな子のバイト姿を覗いていたり、

わりと無理やり前田敦子演じる康子ちゃんの家に行ったりと、

なにか問題を起こしてしまいそうなシーンやセリフがいくつもありました。

 

その度に「貫多!頼むからなにもするな!」と念じていました。

 

実際は大きな問題は起こしませんでした。(小さな問題は起こします)

 

 

線路はどこまでも続きますが、ふとしたことがきっかけで苦役列車から乗り換えができると思えた作品でした。